◇ABOUT
つかこうへいの傑作舞台を、神戸で上演!
「蒲田行進曲」や「熱海殺人事件」とも並び称される、つかこうへい初期の傑作「ストリッパー物語」。再演を重ねるごとにガラリと姿を変え、いくつものバージョンが作られました。
今回上演するのは、1982年に田中邦衛・根岸季衣主演で上演されたバージョン。
脚色は一切いたしません! つかこうへい自身による上演時そのままの戯曲でお届けします。
今となってはまず上演されることのないこの作品…どうぞお見逃しなく!
◇STORY
「…あたし、踊れなくなるのかな」
明美は盛りを過ぎたストリッパー。お腹には醜い手術痕が残り、子供の産めない体になっている。かつてはブロードウェイのステージに憧れ、貨物船で密航しようとしたこともあったが、客を沸かせた踊りも、今は見る影もない。落ち着いた暮らしをしたいと思うこともあるが、腐れ縁のヒモのシゲさんは、のらりくらりとかわしてばかりいる。
その明美の前に、一人の少女が姿を現した。劇場の片隅から、明美の踊りに羨望の眼差しを送るその少女こそ、シゲが家に残してきた、娘の美智子だった。
「私、アメリカに行くんです。踊りの勉強がしたいんです」
キラキラとした瞳で夢を語る美智子の姿に、いつしか明美はかつての自分の姿を重ね合わせていた…。
「どうせ踊れなくなるんだったら産めばよかったね。女の子だって言ってたから、女の子だって言ってたよね。あたし踊り教えてあげられたのに。…ねえ、あんた。あたし捨てないでね。」
虐げられるが故により深く愛し合う、ヒモとストリッパーの真実の愛の物語。
- 作
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- つかこうへい
- 演出
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- 渡辺和徳
- 出演
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- 高野愛
- 相良長仁
- 諏訪貴大
- 三木だいすけ
- 農坂夢香
- 協力
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- つかこうへい事務所
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一般
- 3,500円
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学生(公式サイトのみでの予約・要学生証)
- 2,500円